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退院の日 v(^^)v [第三章 回復期]

早いもので、今年ももう残すところ2週間とちょっとですね。

昨年の今頃は、退院できた喜びを力いっぱい味わっていました ^^

入院中の日誌も、もう残すところ5日分だけです。

さて、その日誌の最後の5日間分をご覧ください。




11月22日(月) 131日目
新しい1週間の始まりだ。今日の歯科・口腔外科の結果次第でこの入院生活がどうなるのかが決まる。義顎がうまく出来ていることを願っている。やはり早く退院したい。それと同時にこの口中の痛みも早く治ってほししい。もしかしたら痩せればいいのだろうか?
7:47


11月23日(火) 132日目
今日は少し寒くなるみたいだ。もうすぐ師走だしなぁ… 最高気温は昨日より8℃くらい低くて10℃の予定だってさ。明日からもずっと雨、来週初めには雪になるみたいだ。
昨日義顎が出来てきたけど、実際に使ってみると大変に都合が悪い。夜は外して寝るみたいだけど、外すと大きな穴が開いてて尚更都合が悪い。喉が渇いても水も飲めない。困った…
06:30

義顎がなかなか使いづらい。何よりも『寝るときに外さねばならない』というのが一番困る。何とかならないのだろうか?明後日が歯科・口腔外科の診察だから、その時に聞いてみよう。
23:12




人間なら誰しも、食事中にむせ返ったり咳き込んだりしたときに、口の中の食べ物が鼻の中に出てきたと
いう経験があるかと思います。

誰でも普段はその穴は塞がってて、何か身体が要求したときだけ通じるようになっているらしいんだけど、
ボクは手術で歯茎ごとそのフタを取り去ってしまったもので、その穴を義顎で埋めているんです。

ですから、義顎を外すと直径1cmくらいの穴が開いてて、口と鼻の中は出入自由となってしまうんですね。

ですから、無防備な状態で水などを飲もうものなら一発で鼻の中に入ってしまい、たちまちむせ返って
しまうんです。これは今でも同じなんですけどね (^^;

その穴を無くすためには、インプラント治療がいいのでは?などと自分で勝手に思い込み、その内容を
知りたくて、専門医に問い合わせなどをしたりしました。




11月24日(水)
特に何もなく普通の目覚め…かと思いきや、昨夜は痛みでの目覚めが無かった。寝たのが11時過ぎで目覚めたのが6時過ぎだから、約7時間ほど眠れたことになる。これは嬉しい…
そういえばヤOダ電機よりTVが届いたとの連絡あり。今日の午後からでも取りに行ってくるか。
9:22

今になって思い出したが、昨日O子ちゃんが来てくれた。来月より呉Oハイツに転職をするそうで、決めるまで結構大変だったみたいだ。今の職場の営業時間が変わり、ランチがなくなりかなり勤務時間が短くなってしまうとのこと、それでは仕方がないよな… 大変だろうけど頑張ってちょうだいね (^^)
10:05

メールで問い合わせ
国際インプラントリサーチセンターに問い合わせのメールを出した。内容は以下のとおり…

左上顎歯肉癌によって、左上の歯全部と、右の前歯1本、それと歯茎を失いました。
義顎を作ったのですが、噛み合わせが悪くて困っています。
特にしゃべるのに滑舌が悪くて仕事に影響が出てしまいそうです。
手術を受けた県立中O病院(現在も入院中ながら、近日退院予定)ではインプラントはやっていないとのことなので、詳しいことが分かりません。歯茎がなくてもインプラント施術は可能なのでしょうか?
それと、口と鼻が大きな穴で繋がってしまっていて、義顎を外すと水も飲めません。これも何とかしたいのですが、何とかなりますか?
以上
20:00


11月25日(木) 134日目
つい今しがたの歯科の診察では、『夜はキレイにしてだったら義歯をはめたまま寝てもいい』とのことだった。
今日、この後耳鼻科の診察で退院の予定が決まる。果たしていつになるのか?今日?明日??明後日???それとも来週?????
9:02

明日予定のMRIを、今日の内に撮影した。なんでもキャンセルが出たらしい。そんなんだったら、診察も今日の内にやってくれればいいのに…なんて思う。明日は何時に診察してくれるのだろう?何ともなければ明日退院しようかな???
22:24


11月26日(金) 135日目
もしかしたら今日が最後かもしれない。何となくだけどそんな予感がする。そうなれば、それはそれでいいと思う。どんな話になるやら、今から楽しみ…?ってな訳でもないけどね (^^;
3:33




日誌はここで終わっています。



実際、この11月26日の午前中に診察を受け、午後からボクは退院しました。



7月15日に入院してから実に135日、4ヶ月半もの時間を病院で過ごしたことになります。





退院したから後は全て順調かというと、残念ながらしばらくは抗がん剤(TS1)治療は年が明けて1月の
中頃まで続いていたし、口内炎もしばらくはまだ痛くて大変でした。

ただ、入院していた頃みたいに痛みで夜中に目が覚めたとかではなくて、食べるものが入院中みたいな
訳にはいかなかったということですね。

これに関しては、入れ歯(義顎)がうまく合ってなかったというのもあると思います。

その当時の入れ歯の写真を残しておくのを忘れてしまいましたが、その後作り直して、今は割と快調に
食事は出来ます。

実際に作り直してもらったのは今年の7月ですから、退院後半年以上も不自由な義顎で過ごすことに
なってしまいました。

何故そうなったかというと、義顎を新たに作り直すとしたら、健康保険の関係で半年以上経過しないと
ダメだと言われたんです。

ただ、今使っているものを直すのならば1週間ほど預かれれば直すことは出来るとのことでしたが、いくら
調子が悪いとはいえ今さら義顎のない生活には戻れませんでした。

ですから半年以上待ちました ^^;





こうしてボクの入院中の日記はおしまいになりました。

そしたらこのブログも今日でお終いかとなるのかもしれませんが、あともう2度ほどお付き合いください。

日記には書いてなかった入院中のエピソード(中には笑えるものもあります)や、ボクがこのブログを通して
お伝えしたかったことを書きたいと思います (^^)






コメント(4) 

コメント 4

ぐーちゃん

長い入院生活、お疲れさまでした。
あわない入れ歯で生活するのは大変なようですが、
鼻への穴をふさぐ人口の顎ということだと、
精神的にも大変な支障がありそうですね。
飲む、食べる、話す、咳をする、普段当たり前に
できていることに最大の神経を払う、
6ヶ月間の不自由かつストレスのある暮らし、
本当にお疲れさまとしか言いようがありません。

今日でおしまいかな? と思ったら、続きが……。
笑える話もあるんですね。楽しみにしています(^^)
by ぐーちゃん (2011-12-15 09:45) 

horigon

僕は経験がないので、軽々にコメントしているのが申し訳ないような
気もするけど、本当に、長い闘病生活、お疲れ様でした。

ここのところ、お互いにすれ違いが多いけど、今現在お互いに元気で、
明日という交友が続けられることに感謝したいと思います。
by horigon (2011-12-16 09:46) 

ちあこさん

闘病生活の終了はどれほどの喜びだったでしょう。退院のメールがワタシにとってもとても嬉しいものでした。花と口がつながってるのはわかっていても、そのような不自由があるとは思いもシませんでした。きちんと食べて飲めることが簡単ではない体の仕組みによって成り立っているのだとここで改めて認識できました。
半年の間我慢されたのも今ここで知って驚きです、お疲れ様でした
by ちあこさん (2011-12-17 00:00) 

なかちゃん

♪ご来訪くださいました皆さま、コメントありがとうございました。



♪ぐーちゃんさん、こんばんは ^^
入れ歯が合わないというのがこんなに大変だとは思いませんでした。
どおりで入れ歯関連のTVCMは後を絶たないんですね。
後日書きますが、この口と鼻のつながっているのは閉じることも可能だとのことです。
ただ、今はまだ早いというか、まだまだ先のお話みたいです ^^;

続きに関しては、もう『痛い』ということを書かなくていいだけ、気持ちが楽です。
どんな記事になるのでしょうね???自分でも楽しみです (^^)



♪先輩、こんばんは ^^
昨夜はホントにありがとうございました。とっても楽しかったです (^^;
入院中はホントに先輩にはお世話になりましたね。ホントに嬉しかったですよ。

また年が明けても楽しくやりたいですね (^^)



♪ちあこさん、こんばんは ^^
ホントに待ちに待った退院の日でした。
この病気になって、先生から治療方針や自分の身がどうなるのかを聞いたはずなんだけど、
実際に自分の身に起こってみて初めて先生の行ってる意味がわかった部分がありました。
人間の身体って、ホントに精密に出来ているんですね ^^;
入れ歯に関しては、もう少し早く作り直す方法がなかったわけではないんだけど、それは
インチキなので止めました。
その分、今は作り物の入れ歯なれど大事に感じます (^^)



by なかちゃん (2011-12-18 18:36) 

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